蕪木統文「スプリング・タイム」
お久しぶりです。仕事ですっかり更新できませんでした…。
しばらく忙しさが続きそうです。
すっかり秋らしく肌寒い季節になりましたが、
読書の秋ということで久々に蕪木統文先生の
著作を紹介。
・スプリング・タイム
幼稚園の時に行方不明になった親友。
10年後、高校生になった主人公は、その親友と
再開する。しかし、親友は10年前と同じ、幼稚園の姿のままだった・・・。
タイムトラベル物のオリジナル作品ですが、
今風のラノベ小説じゃないキャラクターが新鮮で、かつ面白い作品です。
特にヒロインの三東さんがかなり可愛い。容姿というより性格的な可愛さというか。
単純に会話の妙だけ追ってくと普通に上手いライトノベルですが、
作品のテーマが凡そラノベっぽくないのも特長。
大人になって子供に頃の記憶なんてとっくに忘れてしまったけど、
他愛の無いことの積み重ねが現在に繋がっているわけで。
そんな当たり前なことが、とても不思議なことだと気付かされる
作品でした。
どんなに鮮烈で眩しかった想い出も、いずれ風化し海馬の中へ
沈んでいってしまう。
しかし、本人すら忘れてしまっても、その過去は消えることなく残っている。
未来はどうなるか誰にも分からないけど、少なくても、生きてきた
過去は確実なもの。
目を背けたくなる経験や過ち、過ぎたことは変えられないけど、
得体の知れない未来へ踏み出すためには、無いよりマシなもの。
そんな腐れ縁みたいな存在が”過去”なのではないのかなと。
日々を忙しく生きるより、たまには昔に目を向けて、他愛の無い日々を
振り返ってみるのも有効かもしれません。
しばらく忙しさが続きそうです。
すっかり秋らしく肌寒い季節になりましたが、
読書の秋ということで久々に蕪木統文先生の
著作を紹介。
・スプリング・タイム
幼稚園の時に行方不明になった親友。
10年後、高校生になった主人公は、その親友と
再開する。しかし、親友は10年前と同じ、幼稚園の姿のままだった・・・。
タイムトラベル物のオリジナル作品ですが、
今風のラノベ小説じゃないキャラクターが新鮮で、かつ面白い作品です。
特にヒロインの三東さんがかなり可愛い。容姿というより性格的な可愛さというか。
単純に会話の妙だけ追ってくと普通に上手いライトノベルですが、
作品のテーマが凡そラノベっぽくないのも特長。
大人になって子供に頃の記憶なんてとっくに忘れてしまったけど、
他愛の無いことの積み重ねが現在に繋がっているわけで。
そんな当たり前なことが、とても不思議なことだと気付かされる
作品でした。
どんなに鮮烈で眩しかった想い出も、いずれ風化し海馬の中へ
沈んでいってしまう。
しかし、本人すら忘れてしまっても、その過去は消えることなく残っている。
未来はどうなるか誰にも分からないけど、少なくても、生きてきた
過去は確実なもの。
目を背けたくなる経験や過ち、過ぎたことは変えられないけど、
得体の知れない未来へ踏み出すためには、無いよりマシなもの。
そんな腐れ縁みたいな存在が”過去”なのではないのかなと。
日々を忙しく生きるより、たまには昔に目を向けて、他愛の無い日々を
振り返ってみるのも有効かもしれません。
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