仏壇の影に泣いた時

 こんにちは。

 最近、小説練習用にと蕪木統文先生の水月小説(2冊目の方)を
毎日手打ちしているのですが、小説家の先生って本当に凄いと思う。
というか蕪木先生って一体何者なんだろう・・・。

 少し前の記事ですが、風化させてはいけないと思い掲載。

<心斎橋通り魔>「誰か助けて」休日の白昼に悲鳴
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120611-00000029-mai-soci

(上記ニュースより一部を抜粋)
 「何かにとりつかれたように何度も刺していた」。10日午後1時ごろ、
友人との待ち合わせ場所に向かっていた男性会社員(32)は事件の一部始終を目撃した。
礒飛京三容疑者は、必死に抵抗する南野信吾さん(42)の手をふりほどき、
無言で包丁を振り下ろしていた。「誰か助けてくれ」と叫ぶ南野さんの声は次第にかすれ、
体が動かなくなったという。

~(抜粋、了)

 苛立ちと吐き気を催すぐらい、こんなに気分が悪くなるニュースも
久しぶりだと思う。頼むから他人を巻き込むなよ…。身勝手な理由で
亡くなられた方は、本当に無念だったと思います。
お悔やみ申し上げます。

 こんな人間は今後も後を絶たないだろうから、死刑の代わりに
別の刑を設けたほうがいいと思う。

 昔ファウストで読んだ小説で同じような事件を扱った
話がありました。

 無差別殺人で娘を惨殺された遺族の元に、
当時裁判でただ一人だけ被告人の死刑回避を訴えた男が
招かれた。

 遺族の父親は男に言う。
 ”自殺する度胸も無く、他人を殺して死刑になろうとした
あいつの目論見を糾弾し、死刑執行に異議を唱えたのはあなただけだ。
故に、あなたにだけは真実を見せる”

 男は父親から、仏壇の中にしまわれた、もぞもぞと動く不気味な
肉塊を紹介される。

 その肉塊は、とっくに死刑執行されたはずの被告人だった。

 死刑の執行人に根回しした娘の遺族が、死刑は執行されたと
処理し、被告人を、生きるために必要最小限の部分のみ残し、
生きたまま解体を施した。
 生皮膚が空気に晒される激痛と、
逃げることのできない絶望を感じながら、ただ生かされ続ける
肉の塊が、被告人の慣れの果てだった。
 ”こいつを甚振るのが唯一の楽しみなんですよ”
痛覚と思考は残しているんですよと、父親は冷たく哂い、
棒で小突かれた肉塊は、もぞもぞと震えた。


 極刑を望む人間に死刑を下したところで、罰にも何にも
ならないという現実。まあ、一生こんな人間に構うぐらいなら、
人権剥奪して島流しにする方が良いと思いますが、
どんな罰でも空しくなってしまうところが、非常に難しく
やるせないところです。


 
関連記事

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【仏壇の影に泣いた時】

 こんにちは。 最近、小説練習用にと蕪木統文先生の水月小説(2冊目の方)を毎日手打ちしているのですが、小説家の先生って本当に凄いと思う。というか蕪木先生って一体何者なんだろう・・・。 少し前の記事ですが、風化させてはいけないと思い掲載。<心斎橋通り魔>...

コメントの投稿

非公開コメント

FC2カウンター
こんにちは。
イラスト
自己紹介

霜月便り(K1120、霜月廿日)

Author:霜月便り(K1120、霜月廿日)
K1120(代表):
絵描き志望。
プログレッシブロックを
糧になんとか生きてる
隠れオタク。
霜月廿日(副):
物書き志望。岩手在住。
多忙につき不在気味。
好きな作家は蕪木統文。

同人サークル「霜月便り」
プログレ布教サークル。
東方やMLP漫画や
同人音楽のプログレ
作品紹介、委託頒布。

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking