夢のまた夢 イタリアンプログレッシブロックフェスティバル1日目 レポート

 こんにちは。
 遅れましたが、先日参戦したイタリアン・ロック・フェスティバルの
レポートができましたのでお届けします。無駄に長いので、適当に
読んでもらえれば幸いです。

前書き
 イタリアンロックフェスティバル最終楽章の告知が
されたのは、大晦日も控えた昨年12月末。2011年のPFM、
2012年のイ・プーに続き、今年も何かあるとは思っていましたが、
発表されたアーティストは驚愕の布陣。

 マクソフォーネ
 ムゼオ・ローゼンバッハ、
 ロヴェッショ・デッラ・メダーリャ(以下、RDM)
 フォルムラ・トレ
 マウロ・パガーニ
 アレア

 …ホントに来るのか、これ?

 告知を見た最初の感想でした。イタリアンプログレを聴くなら
まず外す事はできないアルバムを世に送り出した、ほとんど
伝説級のバンドばかり。日本のバンドで例えるなら、はっぴいえんど、
大瀧詠一、シュガーベイブ、タイマーズ、マンドレイク、
ページェントが再結成してフェスをやるようなもんでしょうか
(余計分かりづらい)。

 幸運にも3日間参加できることができましたので、
その様子をお届けしたいと思います。

2013年4月26日

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 飛行機の揺れに本気で死ぬかと思いつつ、なんとか会場の
川崎クラブチッタへ到着。1月にもヨーロピアン・ロック・フェスティバルに
来ているので、なんか久しぶりな気がしません。
 会場に入ると物販列が階段まで並ぶ盛況ぶり。フェスティバルの
公式大判ポスターは公式Tシャツと公式パンフを一緒に買わないと
貰えないという、ちょいとブルジョワ設定。チケット代が1万5千円近くでも
経費ギリギリなんだろうなぁ…。アーティストTシャツも良いお値段なのですが、
ファンアイテムなら安いものか。時間もあまり無かったので、カタログと
デザイン重視でRDMのTシャツ買って席に向かいました。

・マクソフォーネ
 マクソフォーネは70年代にアルバム1枚を残して解散してしまったバンド。
デビューが70年代後半のプログレ凋落時に重なるなど不遇のバンドですが、
ホルンなど管楽器を大胆に取り入れた温かみのある楽曲はイタリアン
プログレファンなら必聴とされ、ディスクガイドにもよく紹介されています。
 開場前の妙な緊張感にソワソワしていると、いよいよ照明が落ち、
聖歌のように厳かなイタリア歌曲が開場に流れ出しました。歌と共に
ゆっくり緞帳が上がっていくと、ステージにはマクソフォーネのメンバーが。

 正面から見た配置は、中央にドラム、左右にギターとベース、両端に
キーボードが2台。両端のキーボード2台はオリジナルメンバーの
アルベルト・ラヴァジーニ、セルジオ・ラトゥアーダが向かい合う格好です。
 開演曲は1stから「Antiche conclusion Negre」。温もりのある音色は
開演曲にピッタリです。
 ホルンなど管楽器の音はキーボードのサンプリング音源でカバー
していました。生楽器じゃないのは少し残念だけど、それでも楽曲の
魅力は変わらず。
 個人的に嬉しかったのは2曲目の「L'isola」。再結成時に発売された
未発表音源集に収録されてる曲で、非常にカッコいいのに、デモ版故に
音質がボヤボヤしすぎていたのが泣き所でした。それが初めて完璧な状態で
聞けたただけでも、今回来た価値があったと思います。畳み掛けるような
泣きのサビとリフがたまりません。

参考 Maxophone - Isola (LIve @ 2 Days Prog +1, Veruno 2011)


 その後もムーディーで泣きのギター、ドラムの人がヴァイオリンに持ち替えなど、
テクニカルな演奏は正にプログレ。新曲のGuardian Angelではメンバー全員の
コーラスも披露。歌詞カード見ながら読み上げるように歌うというのは一瞬
どうなんだと思いましたが、演劇っぽい演出で面白かったです。
 最後の曲は1stの1曲目「C' E' un Paese Al Mondo」。終盤の
ギターソロが圧巻で、会場全体が拍手に包まれながらマクソフォーネの
演奏は終了しました。アンコールが無かったのはちょっと残念。
 
・ムゼオ・ローゼンバッハ
 今回のフェスは全バンドが目玉といっても過言ではないのですが、
中でも人気が高いと思われるのがムゼオ・ローゼンバッハ。マクソフォーネと
同じく70年代に発表されたアルバムが「ツァラトゥストラ組曲」僅か1枚にも
拘わらず、ムッソリーニ等のコラージュによる濃いアルバムジャケットと、
暗く重厚なロック・アンサンブルからイタリアン・ダークシンフォプログレの傑作として
世界中のプログレファンから信仰されるカリスマ的なバンドです。
 今回、アーティストのTシャツを買うとサイン色紙抽選券が貰えたのですが、
ムゼオ・ローゼンバッハは開場前に全サイズ完売という状況…。人気の高さが伺えます。

 休憩時間を挟んで照明が暗転、幕が上がると、悲鳴に近い大歓声と共に
ムゼオ・ローゼンバッハの面々が目の前に。ドラムセットに銅鑼が入ってるだけで
プログレっぽさ満点。
 正面からみた配置は左からギター、ベース、サイドギター、ドラム、キーボード×2。
そしてステージ袖からヴォーカルでオリジナルメンバーのステファノ・ルポ・ガリフィが登場。
黒ジャケットにサングラスのという黒尽くめの格好です。他に結成当時のオリジナル
メンバーはドラムのジャンカルロ・ゴルツィ、そしてキーボードで作曲も担当した
アルベルト・モレノが参加。一番若いメンバーはベースのアンディ・セニスで、
まだ20歳らしいです。イタリアの音楽界って色々凄いな。

 1曲目からいきなりツァラトゥストラ組曲の終曲「Dell'Eterno Ritorno」。アンコール用かと
期待していましたが、イタリアらしい熱いボーカルや疾走感溢れる演奏はたしかに
開幕曲向けかも。ヴォーカルがエアギターしたり踊ったりノリノリな様子なのも楽しかったです。
 演奏終わってアルベルト・モレノが挨拶。
 「最初のアルバム出してから40年後に来日できました」、そして
「日本の皆さん、どうもありがとう」という日本語の挨拶で会場大盛り上がり。
 続いて同アルバムから「Degli Uomini」が演奏。年齢を感じさせないドラムの
叩きっぷりは完全にハードロックで感動しました。
 圧巻だったのは「Della Natura」。間奏部で徐々に盛り上げてから、
一気にヴォーカルと演奏がハモって爆発させる展開は鳥肌モノ。聴いてる方も
演奏する側も爽快そのものな様子でした。

Museo Rosenbach - Zarathustra (1973) - 03 Della natura


 そして「Zarathustra suite」の前奏が始まると一際大きい歓声が。
ドラムのジャンカルロも煽って観客の興奮も一気にピークへ。
 演奏をほぼ完璧に再現してるのは言うまでもないですが、面白かったのが
中盤のインプロ合戦。オリジナル盤だとフェードアウトして無音になるのですが、
ライブではジャンカルロのドラムソロから始まってベース、キーボード、ギターと
インプロが重なっていき、緊張感がハンパじゃなりません。バンマスとして
全体を指示するアルベルトの姿もカッコいい。こっそり退場していたヴォーカルの
ステファノが戻ると、組曲もいよいよクライマックスへ。前奏に戻って大興奮の中で
演奏が終了し、たちまち会場総立ち。
 アンコールでは、ほぼ40年ぶりの新譜「バルバロック」の曲を演奏。
「世界で始めて演奏するよ」みたいなことを言ってたので未発売だと思ってたのですが、
実はライブ10日前ぐらいに発売されてたようです。さすがに知らない曲だと
会場のノリが少し悪い気がしましたが、ギター・ベース・ヴォーカルが
サイドステップ踏みながらノリノリで演奏する姿をみると、なんだか来て
良かったと思います。終演時間は22:00過ぎぐらい。最後まで大興奮の中で
1日目は終了しました。
 
 ということで2日目に続きます。
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こんにちは。
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霜月便り(K1120、霜月廿日)

Author:霜月便り(K1120、霜月廿日)
K1120(代表):
絵描き志望。
プログレッシブロックを
糧になんとか生きてる
隠れオタク。
霜月廿日(副):
物書き志望。岩手在住。
多忙につき不在気味。
好きな作家は蕪木統文。

同人サークル「霜月便り」
プログレ布教サークル。
東方やMLP漫画や
同人音楽のプログレ
作品紹介、委託頒布。

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