夢のまた夢 イタリアンプログレッシブロックフェスティバル2日目 レポート

2013年4月27日
 イタリアンロックフェスティバル2013二日目。
ニコニコ超会議Ⅱで深海少女のCD買ってから会場に
トンボ帰り。前日に買ったRDMのTシャツ着てたけど、
誰も分からんよなぁ…。

・RDM
 ロヴェッショ・デッラ・メダーリャという正式名称が未だに
覚えにくいバンド。作品ごとに音楽の方向性が違ったり、
LPに本物の金属メダル貼り付けたアルバム出したりキワノモ感が
無いことも否めないのですが、本フェスでは名盤の誉れ高い
「汚染された世界」をオーケストラ競演で再現するという、全世界初の
試みが行われます。
 「汚染された世界」というのはルイス・エンリケ・バカロフという
作曲家が作った曲なのですが、この人が他に携わったアルバム、
ニュー・トロルスの「コンチェルト・グロッソ」、オザンナの
「ミラノ・カリブロ9」はイタリアンロックの大名盤とされており、
それが日本で再現されるというだけでもイタリアン・ロックファンなら
必見の出来事なのです。

 ライブが開演すると、正面左側にRDM、右側にオーケストラメンバー6人が配置。
RDM側は左からベース、ギター、ドラム、キーボード、ギターの配置(だったはず)。
ベースの隣でギターを引く白髪の人物が中心人物のエンゾ・ヴィーダ。貫禄が
全然違います。

 演奏曲はもちろん「Contaminazione」。緊張感のあるコーラスやギターを重厚に
聴かせる前奏、その静寂を突き破るクラシカルなキーボードの音色と、
ダイナミックな展開はイタリアンロックならではのカッコ良さ。生のストリングスも
違和感ありません。

参考 Il Rovescio Della Medaglia -Contaminazione (1973)


 何楽章か終わって演奏に一区切りがつくと、会場からは大拍手が。その後も
数楽章ごとに中座を挟みながら演奏は進みます。
 昨日と違って前の席だったので、じっくり演奏を見ることができたのですが、
やっぱりプログレバンドはみんな演奏力が桁外れ。ヴィーダのギターもさることながら、
難解なフレーズをノリノリで弾きまくるベースにキーボード、急な展開の曲も軽快に
叩き捌くドラミングも最高です。
 最終章の「La grande fuga」 は、RDMとオーケストラとの圧巻のアンサンブルで
場内総立ち。アンコールは最新作「Microsorie」から2曲が演奏されました。
ライブ初視聴でしたが、ニュー・トロルスのようなハードロックっぽいプログレ好きの
自分にとっては「汚染された世界」より良かった気が。若手メンバーのアグレッシブな
演奏がたまりません。帰ったらCDチェックせな。

参考 Rovescio della Medaglia - Se non hai (Microstorie)


 演奏後の最後の挨拶では、ドラムスティックが鮮やかに会場に放り投げられ
RDMの演奏は終了しました。

・フォルムラ・トレ
 個人的に、本フェスで一番観たかったンド。
 フォルムラ・トレは名前のとおり3人組で、イタリアン・プログレでは
珍しく歌モノの名作が多い(と思う)バンドです。74年に一度解散していますが、
90年に再結成、現在はオリジナルメンバーでギターのアルベルト・ラディウス
を中心に活動しています。
 フォルムラ・トレは昨年のイタリアン・プログレッシブロック・フェスティバルで
演奏予定でしたが、ラディウスがライブ直前に急病で入院、残念ながら
公演中止となってしまいました。体調とか色々気になりなりますが、期待せずには
いらせません。
 
 幕が開くと、メンバーは正面左端からギターのラディウス、そしてドラム、
キーボード×2の4人体制。おそらく、バンドメンバーの平均年齢の高さなら
本フェス中ダントツなんじゃないかと一瞬心配しましたが、そんな疑問も
杞憂で終わる演奏力をまざまざと見せ付けるメンバー。
 まず1曲目は「Dies Irae」。大病したことを全く感じさせない匠のギターテクニックと
憂いのある歌声を披露するラディウスの演奏は、まさに40年超のキャリアが成せる業。
力強いドラムと重厚なオルガンの響きもアルバムのままです。
 その後も、サビが涙出るほどカッコいい「LA GRANDE CASA」や、独特の陰りと
溜めのリズムがたまらない名曲「Sognando e risognando」など、冗談抜きの
スーパーメドレー状態に興奮が止まらない。
 あと、ろくに休憩も入れずに黙々と演奏をこなすメンバーの様子も鬼気迫るものが
ありました。それが普段どおりなのか、それとも昨年不参加へのリベンジも込めて
なのか分かりませんでしたが、パンフレッドでラディウスが語った言葉どおり
「私の人生の音楽の歴史を集約した公演」が目の前に再現されていました。

 ライブではラディウスが結成したバンド、イル・ヴォーロの楽曲も演奏されました。
1st「Come una zanzara」の前奏が流れた瞬間の盛り上がりといったらもう…。2ndも含め
数曲演奏されましたが、それを観れただけで今日来た価値がありました。

Il Volo - Come una zanzara(1974)


 その後も心に沁みるイタリア歌曲、渋いインスト曲など演奏が続き、その間ほとんど
弾きっ放しのラディウス。終演時間を確かめたくないと思ったバンドは初めてです。
 ラストはギターのカッティングから名曲「Rapsodia di Radius」に流れ込む怒涛の展開。
この瞬間に立ち会えて、ホント良かったと思いました。
 メンバーの終了挨拶後も、当然のアンコール大合唱。ラディウスが口笛を吹いて
メンバーを呼ぶ様子もカッコよかったですが、隠し玉とばかりにクールな
ロックナンバーを披露(たぶん、ラディウスのソロ作から「Nel Ghetto」)。

Alberto Radius Nel Ghetto


2時間近くの演奏にも拘らず、最後までファンのためにベストの演奏を
届けてくれたメンバーに心から拍手を送りました。

おまけ
・ライブ会場で隣に座っていたイタリアンロック好きの方と仲良くなる。
イビスのサン・シュプルームの話題で盛り上がれるなんて人生初です。
・Tシャツ買ったRDMの抽選はハズレ…と思いきや、仲良くなった人がサインに
 当たっていたので写真を撮らせてもらいました。
 F1020011.jpg

 3日目に続きます。
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霜月便り(K1120、霜月廿日)

Author:霜月便り(K1120、霜月廿日)
K1120(代表):
絵描き志望。
プログレッシブロックを
糧になんとか生きてる
隠れオタク。
霜月廿日(副):
物書き志望。岩手在住。
多忙につき不在気味。
好きな作家は蕪木統文。

同人サークル「霜月便り」
プログレ布教サークル。
東方やMLP漫画や
同人音楽のプログレ
作品紹介、委託頒布。

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