2013イタリアンロックヒストリー 2日目レポート

 こんばんは。

 イタリアンロックヒストリー、無事終了しました。
FMでプログレ三昧を聴きつつ原稿執筆中。
 二日間見て色々思うところのある内容でしたが、
詳細はレビュー内に記します。

9月22日
・アレア
 昨日のライブでは大暴れだったアレア。今日のライブは
1番目の登場となります。
 ちなみに、昨日も場内は満員に近かったですが、今日は
追加席+立ち見が30名以上はいるであろう大入りの状態。
やっぱりニュートロルスのフル演奏が大きいのでしょうか。
  
 緞帳が上がると、中央にはギターのトーファニさんのみが
独り鎮座。これは4月公演の再演・・・!
 やはり前日のアナウンス通り、二日目は新作・実験的な
楽曲の演奏がメインになるようです。
 厳かな雰囲気の中でEncounter1の演奏。暗がりの中響く
エレクトリック・シダールの異境的な響きと、会場内に
満ちていくドライアイスの煙が冒頭から場内を混沌と緊張に
満たしていきます。

 その後、パトリッツィオさんと通訳さんが登場し挨拶。
今日はメンバーのソロや実験的な曲を演奏してきます
ということで、やはりチラシのセットリストとは異なる模様。
 その後もLive2012の演奏曲を中心に、ギターとピアノが
競演する現代音楽から、2200年前のピアノ曲、
ピアノ・ベース・ドラムのトリオ編成で演奏するフリージャズなど、
現在進行形で進化するアレアの音楽が続きます。

 前日の演奏を見た人は、また違った面のアレアを堪能できたので
良かったと思いますが、正直な話、時間短くても昨日みたいに
昔の曲をメインにやった方がファンは喜んだろうなあと思います。
 もちろん「白い象」とか「7月8月6月(黒)」とか名曲も
演奏してましたが、あくまでオマケみたいな雰囲気。鍵鳴らしも
リンゴ囓りもパフォーマンスは1日目だけでした。
 ライブ後のサイン会抽選でも、ニュートロルスに対してアレアは
チケット持ってる全員が当選(サイン希望者が抽選枠より少なかった)
ということからも、やっぱりそのことが影響しているような気もします。

 プログレッシブ(進歩的・前衛的)という意味でアレアは
今回の公演に一番相応しい演奏をしたことに間違いないと
思うのですが、特定のバンド・曲調だけをリスペクトするプログレの
極端な懐古主義も考えなくてはいけないと思います。

 アンコールは前日と同じ曲。昨日はアクシデントでベースの
演奏が途中止まりましたが、今回はフルの演奏で本人達も満足の様子。
合唱曲はありませんでしたが、アレアらしいストイックな演奏が
堪能できました。



・ラ・ストーリア・ニュートロルス
 昨日の公演でも驚愕の演奏を見せつけた、ヴィットリオ率いる
ニュートロルス。フル公演ということで、立ち見席も隙間が
見えないくらい埋まってきます。

 オープニングアクトは昨日と同じくコンチェルトグロッソNo.3。
今日は正面右側の席で、ロック隊の動きがよく見えます。しかし、
みんなコーラスとかかなり細かく歌ってる・・・。

 ほぼ演奏は昨日と同じ完璧な内容でしたが、若干ヴィットリオが
疲れ気味?に見えたり。予想以上に人が多くて、空調が効いてなかった
のが原因かも。

 あと、ヴィットリオが闘病中のニコのことを心配しアナウンスを
していたのが印象的でした。

 昨日のライブレポートのおまけで書きましたが、ヴィットリオが
「このコンチェルトグロッソNo.3は最高に好きな作品だ」という話を
サインの時にされてましたが、演奏見てるとホントにこのアルバムが
好きでたまらないと実感しました。
 実際、巨匠バカロフやニコなどを含め、たくさんの人たちとの
競作で作られているアルバムなんですよね。代表作の名を冠する
ナンバリング作ということで、ファンからは厳しい目で見られたり、
色々なしがらみを邪推してしまいがちですが、純粋に今までの
キャリアを総括した作品なわけで、たとえニコが居なくても、
その曲の演奏を全力で届けることで、ファンとニコの想いを繋げようと
したのではないか・・・。
 2日目にも関わらずステージを駆け回り元気に演奏をする
ヴィットリオの姿を見ると、そう思わずにはいられませんでした。
 あと、昨日ピアノ怪しいとか書いてすいません。弾き語りとか
普通に一流でした。

 コンチェルトグロッソNo.3の演奏が終了し、続いて目玉である
コンチェルトグロッソ・セブンシーズンズの演奏。
 実は初視聴だったのですが、なかなかにシアトリカルで面白い内容。
決めの部分でオーケストラが全員拳を上げるとか飛び道具的な
演奏もありますが、ライブで魅せる演奏という点では、コンチェルト
グロッソシリーズでも最高じゃないでしょうか。

 セブンシーズンズが終わり、昨日と同じようにコンチェルトグロッソ
No.1,2の演奏が続きます。
 やっぱり暑さのせいなのか、音が若干走り気味に聞こえる箇所も。
しかし、むしろ観客のノリノリな様子で、演奏中の拍手や歓声も
昨日より反応がハッキリしてました。

 ほぼスタンディングオベーションで太陽王の演奏が終了すると、
当然アンコールの大合唱。一体何が演奏されるかと思っていたら、
コンチェルトグロッソNo.1からまさかの「空間の中から」が!
 アルバムでは前半のオーケストラ組曲が強烈で話題に上らない
曲なのですが、まさか生で演奏観れるとは思わなかった。これぞ
ニュートロルスの神髄というハードロックが最高です。

 もう1曲、ノリノリなロックンロールナンバーが演奏され
(たしかSuch a ricalldとかいう曲)、最後はカデンツァの演奏で、
大歓声の中でステージに幕が下りました。



・全公演を観て

 今回はニュートロルスVSアレアという公演タイトルで、
どっちのバンドが伝統・革新を表すのかと勝手に思ってましたが、
実際には両バンドが自身のキャリアに対し、現在どう向き合って
いるのかをまざまざと見せつけられた演奏となりました。

 プログレ全盛期とよばれる70年代からはや40年、
対立から和解・再び中違いしたバンドもあれば、もう中核メンバーが
この世にいないグループもあり、我々が思う以上に時間は早く
流れていくようです。

 しかし、それでも変わらず自分たちの音楽を作り続ける姿勢って、
やっぱりプログレ(前進的)としか言いようがありません。

 キング・クリムゾンのロバートフリップ御大は自分の曲が
プログレと呼ばれることを嫌うので有名ですが、楽曲云々より
常に新しいことに挑戦する創作に対する姿勢を見たら、
どう考えてもプログレとしか言いようがありません。

 だから、プログレって音楽の形式じゃなくて、音楽に対する
姿勢の結果についてに当てはめられる形容なんじゃないかと、
公演をみてしみじみと感じました。

 次回の公演もあるなら、いったいどんな前進を見せてくれるのか、
今から楽しみで仕方ありません。
 そして、自分自身も前進せな・・・
(なぜか関西弁。あ、プログレ三昧放送してる大阪と繋がった!
 結論=プログレは偉大)。

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こんにちは。
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自己紹介

霜月便り(K1120、霜月廿日)

Author:霜月便り(K1120、霜月廿日)
K1120(代表):
絵描き志望。
プログレッシブロックを
糧になんとか生きてる
隠れオタク。
霜月廿日(副):
物書き志望。岩手在住。
多忙につき不在気味。
好きな作家は蕪木統文。

同人サークル「霜月便り」
プログレ布教サークル。
東方やMLP漫画や
同人音楽のプログレ
作品紹介、委託頒布。

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